2007年3月5日月曜日

駅前にモーテル?


昨年6月に長距離列車の駅としての役割を終了したベルリン・ツォー駅。その駅前にモーテル出現?

写真は、現在建設中のMotel One am Zooという「ホテル」。建設はParking-Partner(ベルリン)という企業で、Motel Oneが運営するということだ。そのコンセプトは、駐車スペースを備えたホテル、事業所で、パーク&ライドに対応することとある。「パーク&ライド」は、都心からはやや離れたところにマイカーを駐車して、そこから都心までは電車・バスといった公共交通機関を使うことで、都心部の交通渋滞、駐車スペースの不足を回避するもの。日本でも鎌倉などの歴史的な中心部をもった都市で実験的に導入されている。

Zoo駅と言えば、以前は西ベルリンの中央駅で、クーダムという都心に最も近い駅というイメージがあるが、新中央駅が完成し、都心が旧東ベルリンに移ろうとしている今、Zoo駅の周りはもはや都心部ではないということなのか。

クーダム通りは、分裂時代は西ベルリンの都心、銀座のような業務・商業中心地で、たくさんのオフィス、百貨店、ブランドショップ、ショールームが集積していたが、ドイツおよびベルリンの統一後は、そのような機能の一部は、フリードリヒシュトラーセ通りやミッテ地区といった旧東ベルリンの中核地域に移りつつあった。しかし全てがそのようになったわけではなく、Zoo駅付近のクーダム通りも未だにベルリンの一中核地域の地位を保っている。

駅前「モーテル」の出現には、やはりZoo駅のローカル駅化が影響が強いのか。Zoo駅には、ほとんどの長距離列車が停車しなくなった。長距離列車としてこの駅に止まるのは、東ヨーロッパへの便を中心とした夜行列車のみ。

Motel Oneのサイト(https://www.motel-one.de)を見ても、このホテルの駐車スペースがどの程度のものかという情報は得られなかった。また「モーテル」という名称は、マイカー利用者のホテル利用を狙ったものかとメールで問い合わせたが回答は得られなかった。

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