2007年2月24日土曜日

学生街でリンゴブーム


Ernstreuter-Platz(エルンストロイター・プラッツ(広場))と言えば、ベルリンを東西に貫く幹線道路の大ロータリーのある場所。そしてこの周辺がTU Berlin(ベルリン工科総合大学)の本拠地だ。ロータリーに隣接して地下鉄2号線のErnstreuter-Platz駅があり、工科総合大学に通う学生の多くがこの駅を利用する。
この理科系学生が集う場所の一角に、アップル製品を中心に扱うコンピューター&iPodショップGravisが最近店舗を構えた。これまで運河の方(北へ)へ向かってかなり歩いた不便なところに位置していたショップが、ここに移転したのだ。Gravisはここをベルリンにおけるフラッグシップ店舗と位置づけている。
中に入ってみるとびっくり。ここはまるでアップル直営店みたいじゃないか! 二階建ての建物は、かなりゆったりとセンスよく製品がアップルと関連製品が並べられていてまるでショールームのよう。2階にはセミナースペースと喫茶コーナーまである。
白を基調とし半透明のガラスを使うなど、かなりの凝りようだ。東京のアップルショップに行ったことがある私には、これがアップルショップをかなり意識しているということは一目瞭然だった。
アップル製コンピューターは、ドイツではかなりのマイノリティーだが、若い人の間での人気はかなり高く、とくにベルリンの、ホットスポットとなっているある喫茶店(プレンツラウアーベルク地区)に入ると8割以上がアップルということもある。
とするとGravisが、理系+若い学生が多く集まる工科総合大学の近くにショップを移したのは、良い戦略と言えるだろう。ちなみにそこから数百メートル離れた場所(Bismarckstrasse)にも、昨年からアップル専門店が営業をしている。エルンストロイター広場周辺は、ベルリンにおけるアップル集積地になろうとしている。
しかしベルリンのアップルファンで、アップル直営店の進出を望んでいるのは私一人ではないだろう。

0 件のコメント: